仙台南支部長
佐藤 美津子

支部長拝命2年目になりました仙台南支部長町病院の佐藤美津子です。今年度もどうぞよろしくお願い致します。
仙台南支部は、2,031名の会員の方が看護協会に入会しており、支部2番目に大きな組織です。昨年度は、看護管理者ネットワーク研修会で『看護職員の定着につながる人材育成』をテーマに管内管理者の方との有意義な意見交換の場を持つことが出来ました。今年度も仙台4支部合同の『看護のひろば』で看護の魅力、健康相談等の活動を実施しております。昨年度の活動の課題を活かし、支部役員と共に、看護連携を強化した活動を進めて参りたいと考えております。さらに支部活動では、地域の各施設の現状や課題など把握しながら、交流の場をつくり、顔の見えるネットワークづくりを促進して行きたいと思います。支部役員と協力しながら、楽しく支部活動を進めて行きたいと思います。年間の活動内容は、広報を通して会員の皆様にお知らせしたいと思います。今年も仙台南支部会員の皆様には、ご支援とご協力をよろしくお願い致します。
令和7年度 仙台南支部事業計画令和6年度 仙台南支部事業報告
仙台南支部だより 第77号仙台南支部だより 第76号仙台南支部だより 第75号仙台南支部だより 第74号仙台南支部だより 第73号
1.日 時:令和7年11月26日(水) 14:00~16:30
2.場 所:宮城看護協会 大ホール
3.目 的:
1)仙台南支部管内の看護管理者間で情報交換・交流を通して、地域連携の強化を図る
2)施設間の協力体制強化のために看護管理者間の顔の見える関係作りをする
4.対象者:仙台南支部管内の医療・保健・福祉施設の看護管理者(病院・高齢者ケア施設・訪問看護ステーション・地域包括、行政等の施設長、看護部長、副部長、看護師長、副師長、主任相当にあたる方)
仙台南支部看護管理者ネットワーク会議2025 開催要項仙台南支部看護管理者ネットワーク会議2025 ポスター申込フォーム(Googleフォームが開きます)
「2025年度 宮城県看護協会 仙台南支部研修会報告」
仙台南支部 教育委員
JR仙台病院 齋藤 理
2025年度 宮城県看護協会 仙台南支部 通常総会後、南支部研修会を開催しました。東北大学大学院教育学研究科 教育心理学講座准教授の横田晋務先生をお招きし、「自閉スペクトラム症の理解と支援」というテーマにてご講演をいただきました。横田先生は、神経発達症をご専門としており、以前の職場では、障害学生の支援もされていたそうです。今回のご講演では、自閉スペクトラム症(ASD)についての診断・疫学、社会・認知的側面の特性だけでなく、先生のご研究・経験も元に、ASD特性のある方を支援するために周囲はどういったことができるのか、ということもお話ししていただきました。
ASD特性のある方は「心の理論」、「共感」が苦手だが、自分と似ている(特性のある)人には共感する、「苦手、できない」のではなくそれは状況によって変わるということ。障害には、個人モデル(個人の心身機能に原因があるという考え)と社会モデル(社会の仕組みや組織に原因があるという考え)があり、社会的バリアをなくしていくためには社会モデルへの理解が重要であるということ(視覚障害者に対し、見えるように練習しましょうと言いますか?)。支援の際には、①なんでうまくいかないのか仮説をたくさんたて、行った支援の効果をきちんと振り返る(本人にも聞いてみる)、②支援の内容を検討し、状況によって支援を増減する、③行う・行えない支援を双方が対等な合意を持つ、④キーマンの存在とその人の支援も必須、といった、特性に合わせた環境調整・関りが大切であるということを今回深く学ぶことができました。また、「障害」ではなく、「その人」を見る、理解するという横田先生からのメッセージも印象的でした。
講演後のアンケートでは、身近な人や自部署スタッフで特性のある人への対応で悩んでいる方も多いようで、「勉強になった」、「知識がブラッシュアップされた」といった感想を頂戴し、ニーズに合った研修会を開催できたと感じています。
仙台南支部 副支部長 松本亜矢(仙台赤十字病院)
2025年1月22日に宮城県看護協会中ホールでネットワーク会議を開催しましたのでご報告いたします。「ネットワーク会議」って何をするの?という方も多くいらっしゃるかと思います。興味のある方はぜひ次回ご参加ください!
看護協会支部活動の重点目標のひとつに、「職能を超えた支部内看護職ネットワークの推進」があります。地域住民の健康を脅かすもの、看護職の専門性や継続性を脅かすものなど、地域の課題を共有し、共同して取り組むことができる体制を推進することが求められています。ネットワーク会議は支部内施設の、主に管理者(看護部長、副看護部長、看護師長、主任、教育担当者などの職位)の方が集い、ともに学びを深める機会や情報共有の場とすることを目的として開催しています。
今年度は27名(委員含む)に参加いただき、宮城県看護協会中ホールにてネットワーク会議を開催しました。テーマを「人材定着につながる職場」とし、仙台青葉学院大学阿部春美先生にご講義をいただきました。リテンションマネジメントという概念や世代ごとの特徴やかかわり方のコツなど、現場に生かすノウハウを学ぶことができました。
後半はグループセッションを行い、それぞれが抱える問題や対応策などを参加者が熱く共有し、その後それぞれが少しほっとした表情で帰路についた印象でした。皆さん同じ悩みを持っているという一体感でしょうか・・・。参加者の看護管理者の皆さんの熱い思いに触発され、役員としてこれからも共有する機会を計画し、南支部の活動をさらに活性化させていきたいと思う一日でした。
仙台南支部ではこれまで看護管理者ネットワーク会議を開催し、保健医療福祉に携わる看護管理者がそれぞれの立場から「看護の質の向上」に関わる諸問題について討議、検討を行っています。次年度も、地域における看護管理者同士のネットワークを活用し、看護職の総体的な資質向上の推進を図るとともに、地域住民への看護サービスの質を高めることにつなげていくことを課題とし活動をしていきます。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
*事後アンケートは書面で報告とさせていただきます